年末年始はおもちを食べて疲れ対策

冷えの影響

年末、仕事をある程度片づけたり、大掃除をしたりということでお疲れの方も多いことと思います。また、これから帰省や旅行という方は年明けにもお疲れが出てくることでしょう。

私も、だいたい正月は体調がよくありません。風邪をひいたりします。せっかくの休みなのに体調悪くなりたくないものです。

冬至から小寒に向かうこの時期、寒さも本格的になってきます。寒さのために血管は縮んで血行不良を生じます。また寒いからつい部屋にこもって運動不足になるとさらに血行不良になります。

血液は栄養や酸素を運ぶので、血行不良はコリや痛み、体調不良の原因となってしまいます。

さらに年末年始は、飲んだり食べたりの機会も多くなるため、胃腸の疲れも血液を循環させる働きを低下させてしまうことがあります。

お餅を食べて元気に

おもちは、好きですか?私は、好きです。お雑煮、おしるこ、きなこ…

もちが入っているうどんを、「ちからうどん」と言うように、もちには滋養強壮の働きがあります。

もちは、消化器を温めて働きを高めることで疲労回復効果があります。なお、消化器は、消火器とは違います。胃腸など食べ物の消化吸収にかかわるものです。

腹もちが良く、栄養補給になるおもちは、冬至から小寒という寒い時期には最適というわけです。

皮膚のトラブルがある方は注意

もちを食べる時に、注意していただきたいのは、のどに詰まらせること。毎年ニュースになりますよね。ま、それはこの際おいておきましょう。

先ほど、もちは体を温める働きがあると書きました。薬膳の考えでいうところの「温性」があるということです。一般的に体を温めることはよいことです。

このとき、体が温まった状態で全身に血液がめぐって手足も温まっていると良いのですが、熱が顔や胸のあたりにこもって、手足が冷えているような状態では良い状態とは言えません。

この季節は味の濃い物、あぶらっぽいもの、お酒などで体に熱がこもりやすくなります。「飲食の熱」と言います。飲食の熱が、体にこもっているときはあまり循環がよいとはいえません。

そのような状態で、おもちで体を温めるとさらに過熱した状態になります。冬は乾燥しているので皮膚に潤いが不足してしまいます。潤い不足なのに熱を加えたらさらに潤いがなくなってしまいます。

アトピー性皮膚炎やニキビ、かゆみが強い時は、熱が体からあふれているともいえるので、飲食の熱がこもっているときは、おもちは控えましょう。

おもちを控えるというよりも、食べ過ぎ飲み過ぎ自体を控える方がいいですけれどね。

食べ過ぎ

まとめと補足

おもちは、体を温めること、滋養強壮、栄養補給によいものです。

でも、飲み過ぎや食べ過ぎで体に「飲食の熱」がこもった状態では、体をさらに温めてしまうことで体を潤い不足にしてしまいます。

体にこもった熱は、適度に運動をすることで発散させることになります。運動によって循環がよくなると潤いも全身にいきわたります。

また、苦みの成分は熱を冷ます働きもあるので、山菜やミントティーなどをとるのもいいです。年明けに七草粥なんかも胃腸に優しくていいですよ。

最後にもう一点、おもちは消化するのに少し負担がかかるので、疲れていて胃腸も弱っている時は避けて、疲れているけれど食欲があるときにとるようにしましょう。

関連記事

  1. 多摩市のあじさい

    梅雨の時期の体調不良とは?

  2. 灌仏会

    諸行無常をとりいれる

  3. 大豆

    立春と節分と大豆

  4. 多摩中央公園

    低気圧、湿度、気温の変化が体を疲れさせる?

  5. 営業部長

    春野菜 辛みと酸味

  6. 多摩市落合白山神社

    夏の疲れの出るころ

PAGE TOP